これまでの記事では、4色配色をチラシデザインの基本として紹介してきました。
ただし、すべてのデザインに4色が最適というわけではありません。

色数は、

  • 情報量
  • 目的
  • 見る人の集中力

に合わせて選ぶことが大切です。

この記事では、2色〜6色配色について、それぞれの特徴と使いどころを整理します。


4色配色の基本構造については、チラシ配色に迷わない|4色配色パレットの基本と使い方で詳しく解説しています。

2色配色(ダイアード)|強い世界観を作る

特徴

  • 記号性が高く、印象が強い
  • 高級感・潔さが出る
  • 情報量の多いチラシには不向き

使いどころ

  • ロゴ
  • 告知タイトル
  • ブランドビジュアル

(配色例:オフホワイト × ディープネイビー)

→ 余白そのものがデザインになる配色。
→ 情報は最小限に絞るのが前提です。

3色配色(トライアド)|整理しやすい基本形

特徴

  • 破綻しにくい
  • 初心者でも扱いやすい
  • 情報が少ない場合に向く

使いどころ

  • 小規模イベント
  • シンプルな案内チラシ

(配色例:ベージュ/ブルー/オレンジ)

→ 迷いにくく、最初の配色練習にも適しています。

4色配色(テトラード)|最も実務向き

4色配色は、

  • 背景
  • 主役
  • 情報整理
  • 強調

という役割分担が明確なため、チラシやパンフレット制作で最も使いやすい構成です。


テーマ別の4色配色例については、チラシ配色の実例集|テーマ別に使える4色配色パレット案をあわせてご覧ください。

5色配色(ペンタード)|にぎやかさと多様性

特徴

  • 楽しさ・多様性を表現できる
  • 使い方を誤ると散らかりやすい

使いどころ

  • 学園祭
  • フェス
  • 複合イベント

(配色例:4色+装飾用1色)

→ 「4色配色+装飾用1色」と考えると扱いやすくなります。
→ 色ごとに使う場所を決めるのが必須。

6色配色(ヘキサード)|楽しさ重視の表現

特徴

  • 色彩豊か
  • 楽しさ・にぎやかさが出る
  • 情報を整理するにはやや不向き

使いどころ

  • 子ども向けイベント
  • イラスト中心のビジュアル

(配色例:レッド/オレンジ/イエロー/ブルー/グリーン+白)

→ 文字色には使わない。
→ イラスト・装飾・アイコン限定が安全です。

チラシ配色で気をつけたい5つのポイント

  1. 写真の色温度と合わせる
  2. 彩度の落としどころを決める
  3. アクセント色は1つだけ
  4. 文字色は可読性最優先
  5. 心理効果を意識する
     (信頼=青/活気=赤/安心=緑)

※色温度:
写真や色が「暖かく見えるか/冷たく見えるか」の印象のこと。暖色寄り・寒色寄り、という言い方もします。

※彩度:
色のあざやかさの度合い。彩度が高いほど派手に、低いほど落ち着いて見えます。

まとめ

色数が増えるほど表現は豊かになりますが、チラシ配色では「役割を持たせた色数」が重要です。

まずは4色配色を軸にしつつ、目的に応じて色数を調整することで、伝わるデザインに近づきます。